Botanical Life


BLOG

Botanical Life
scroll


BLOG

2019年01月01日

太陽暦新年明けましておめでとうございます。

畑を始めてからはや5年の月日が経ちました。 最初は初めての土地で、なんの知識も資金もなく、後ろ盾も繋がりも何も無いゼロの状態から、辛いことや思うようにいかない事もたくさんありましたが、農を通して大切な出逢いを頂いた仲間や、飲食店様や酒販店様、地域の方、何よりも飲み手の方々、本当に色々な方の力添えのおかげでゆっくりとですが、確実に歩んで来る事ができました。少し立ち止まって振り返ってみると、本当に感謝の気持ちでいっぱいになります。2018年産のワインたちも瓶とタンクの中で皆様の元に届くのをゆっくりと待っています。またリリース時期が決まりましたらお知らせさせて頂きますね。

今年はBotanical Lifeの物語とするならば、第1章が終わり、第2章へのページへと進むための余白の期間となりそうです。 よくワイナリーや醸造家のように紹介をして頂くことがあるのですが、まだスタートラインにも立てていない準備期間のヒヨッコの状態です。ですが、6年目を迎えるにあたり、ようやく自家醸造も現実味を帯びてきました。昨年の11月に融資が下り、今回は先行投資として醸造所予定の土地建物とプレス機、タンクなどの醸造機材を購入し、春先には揃う予定です。実際の醸造所に関しては、改装の資金が集まり次第、工事開始。目標では2020年にはオープンするつもりで計画しています。(改装の費用に関しては、新たに融資を受けるか、出資者を募るのか、クラウドファンディングなのか、これさえクリアできればワイナリーをオープンできるのですが、最後の難関です。。。)

ゆくゆくはただ自分たちがワインを造るだけの場所でなく、想いを共にした農家さんの共同のアトリエとしてであったり、小さな規模だけど、音楽や芸術を楽しんだり、ワークショップや教室など学びの場にもなり、地域にも開かれた文化的な場所になったらいいなと考えています。

あと、少し離れた場所になりますが、探し求めていたような理想的な農地と巡り合う事ができ、順調に話が進めば新しくお借りできるかもしれません。その辺りはまた改めてお知らせできたらと思っています。

正直、自然環境も政治も今後どうなるか分からないこのご時世に何かを始めるというのは不安な部分もあります。 食卓で友人と美味しい食事とワインを楽しんでいる頃、かたや沖縄では辺野古が埋め立てられ、水道法改正や種子法廃止などなど。。消費税も。。 経済はおろか、海も水も種も奪われていくような今の日本の行く末を傍観するしかできない無力さを悔しく思います。 だけど将来の不安要素のためにイマココの可能性を失わずに、わずかに与えられている人生の時間を、この命、この身体で、今自分ができることを思いっきり生き通す事が、ほんの少しでもより良く変えてゆく一歩になると思っています。

私たち農家ができる事は、自然を敬いながら生きる根源の「食」や「農」の環境をより良くしていく事。そこには海も水も種も全てが繋がっているから。 食を通して美味しさのその先にあるものまで伝えていく事ができたらという考えもありましたが、尊敬する一人の造り手は 「ワインを通じて、政治や環境に直接影響を与えようとか、全く考えていません。地域の中で少しづつ小さな花を咲かせ、それを周りに増やし、そして続けさせて行くことが大切な役割だ」とおっしゃっていました。

私達もまた、この地で種を蒔き、小さな花を咲かせ、それを広げていく事ができればと思っています。 酵母がふつふつと湧き起こり、徐々に広がり、やがて発酵が始まるように。 まずは家族を、仲間を、地域を楽しく幸せにするところから、自分たちが理想とする環境を自分たちで創っていきたいですね。 いよいよ平成の世も終わり、自然や理に反した古い価値観や体制はいつかは終わりを迎えるだろうし、競争ではなく共創の時代へ移っていく事でしょう。明るく前向きに楽しんでいきたいと思います。

2019年も皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

 

 IMG_7835

 

百年の後には 今ここに生きている人は誰もいない 

皆どこかへ帰り 新しい見知らぬ人達がいるだろう 

帰るべき場所は島山 深く深く帰るべき場所は島山 

永い幸せを汚すまい 核兵器や原子力発電とは別の智恵で 

一木一草の智恵で しっかりと明るく 

緑なす島山に やがて帰り着くのだ

-詩 山尾三省より

facebook instagram instagram
COPYRIGHT © BOTANICAL LIFE ALL RIGHTS RESEVED.