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2017年02月05日

旧暦新年を迎え立春も過ぎ、雨の度に徐々に春がやってくるのを感じますね。

販売予定をしておりましたvin-shu 2016ですが、過去にワインをご購入、応援して頂き、2016ヴィンテージも楽しみにお待ち頂いていたお客様への先行のご案内のみで正式にリリースする前に完売となりました。改めて御礼申し上げます。

また、新たにBotanical Lifeに興味を持って下さり、たくさんのお問い合わせを頂きました皆様にお届けできなかった事をとても心苦しく感じております。

私達のぶどうの栽培と、ワイン造りはより自然に寄り添ったものであるため、常に様々な試練やリスクを背負っています。思うようにいかない事も多々あります。加西市はもともと食用ぶどうの産地として発展し、山梨や長野、北海道などのワイン産地とは違いワインぶどうの栽培や醸造に関しては歴史がありません。最初はワイン造りをしたいと言っても、行政にも地域の農家さんにも理解されずただただ孤独でした。

今私達がお借りしているぶどう園は団地といって、地域の食用ぶどう農家さんが一箇所に集まっている場所にあります。地縁があればまだ良いですが、外からやってきて、その中で種ありでぶどうを育てるだけでも、好奇の目で見られ、さらに無肥料無農薬で育てようとしているのですから、自然以外の周りの環境にとても気を使います。

草を生やしているだけで疎まれ、たんぽぽの種が飛んでくる、カラスが増えたなど、何かあると私達が引き起こした問題であるように言われたりもします。苗を植える予定だった場所に植えられなくなり、ポッドでやっとの思いで手に入れた苗木を枯らしてしまったり、前例がなく、行政の農業の補助ももらえず早朝からの畑仕事の後、深夜まで夫婦で工場に働きに出たり、言い出したらキリがありません。それでも苦労と思わず希望を持って、周りとの調和も考えながら反発せずただ受け入れ、今与えられている状況ひとつひとつに感謝しながらやっていくしかありませんでした。

本当は人目など気にせず、ぶどうの事だけを気にして畑仕事をしたい。ただぶどう団地の中でやっていく以上、その土地で今までされてきた農家さんへの敬意や配慮は無くてはなりません。考え方、栽培方法の違いなどから理解を得られず2箇所借りていた畑のうちの一箇所をお返しする事にもなりました。自分の力不足を責めたい気持ち、迷惑をかけていたという申し訳無い気持ち、悔しい気持ち、感謝の気持ち、色んな思いが溢れ出てきます。この場所でぶどうを育てワインを造る意味をさらにより深く再考するきっかけにもなりました。この場所でやっていくのか、新たな場所で1からやり直すのか、色んな葛藤の中、今後決断していかなくてはなりません。

今年で4年目、まだ4年目。畑は思うように増えず、経営していくには難しい面積ですが、近隣の農家さんや地域の方から遠方の方まで少しずつ応援して下さる方が増え、それが今の私達の心の支えとなっています。本当に有り難く思っています。今もこれからも、ただ起こる事を真摯に受け止め、謙虚に向かい合う事しか私達にはできません。そんな中で自然が育んだ恵みをワインとして皆様と分かち合える事は本当に嬉しく最高に幸せなことです。

今年も精一杯畑仕事に励みたいと思っておりますので、皆様にワインをお届けできるどうかその時まで見守りながら楽しみにお待ち頂ければ幸いです。

希望と不安と共に新しい春の訪れが待ち遠しいです。

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